宗教法人 自生常樂会

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心のことばkokorono kotoba:everything changes according to one's own mind.

2025年8月14日、15日/盂蘭盆会 出張法要(あいリレー福祉事業グループつくば地区,石岡地区)

説法

今日はお盆の法要で、皆さんのご先祖様の供養を勤めさせて頂きました。

お盆はご先祖様が自分のところに帰ってくる、と仏教では言われています。
(へぇー)

自分がこの娑婆世界で生きている、ということはお父さんお母さんがいるからですね。そして、そのお父さんお母さんにも父母(ちちはは)がいますね。先ほどの日蓮聖人のお言葉に上(かみ)七代(しちだい)、下(しも)七代(しちだい)とありましたが、上七代は七代前のご先祖様のことです。七代上(うえ)までにご先祖様は何人いるかというと、両親は二人ですから2を七回掛ければでます。2を七回掛けると128人!128人のご先祖様がいないと自分はここにいないのです。とても有難いことですね。ですから日蓮聖人や仏さまたちは、皆さんに「日々生きることを大事にしなさい」と言っているのです。

こうしてお盆を迎え、「ご先祖さま、ありがとう」と感謝をする。そして自分は間違いのない生き方をしていくんだ、改めて誓う。そういう時と捉えてもいいのではないでしょうか。

仏さま、ご先祖様を敬う気持ちは、人間が持っている優しい心から生まれるのだと思います。人間は一人ではありません。他人に助けてもらって、自分も助けてあげる、お互いが支えあって生きています。たとえ自分は体が動かないとしても、職員さんが手助けしてくれることに「ありがとう」と感謝して笑顔を向ける。それだけで職員さんは嬉しいですし励みになります。皆さんの優しい心と笑顔に支えられるのです。

日々ご先祖様に感謝をして周りの人と助け合って、一緒に生きていきましょう。

(参加者 計356名)

2025年3月17日,19日/春季彼岸法要会(あいリレー福祉事業グループつくば地区,石岡地区)

説法

今日から春のお彼岸です。彼岸は7日間ありますね。なぜ7日間なの?と思う人もいるでしょう。いろいろ説はありますが、私はこう思います。

一日は先祖供養の日です。お墓参りをしてご先祖様の供養をします。皆さんは今ここでご先祖様の供養をしましたね。

残りの6日は、私たちが生きているこの世界「此岸」からあちらの世界すなわち「彼岸」に行くための修行をするのです。私たちはおぎゃあと生まれて、この世界で生きています。生きることは大事なことです。でも、生きていれば罪も穢れもあります。それを少しでもなくし成仏するために菩薩の修行をするのです。ここにいらっしゃる千手観音さまも修行をしているのです。その修行には六つあり、六波羅蜜と言います。布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、知恵(ちえ)の六つです。

お彼岸の6日間は布施(ふせ)の修行、持戒(じかい)の修行、忍辱(にんにく)の修行、精進(しょうじん)の修行、の修行禅定(ぜんじょう)、知恵(ちえ)の修行をするのです。

私はその中でも布施の修行、特に和顔施(わかんせ)を大事にしていきたいと考えます。お世話になっている職員さんにも、テーブルで隣に座った方にもにこやかな笑顔で、「ありがとう」「おいしいね」「楽しいね」と声かけてみてください。きっと笑顔が返ってくると思います。その笑顔、その一言が修行なのです。

今日は皆さんと一緒にご先祖様の供養をさせて頂きました。こうやってご先祖様の供養をすることも修行です。

どうぞ、お彼岸の一週間、和顔施に勤めて日々お元気にお過ごしください。

今日はありがとうございました。(参加者 計331名)

2025年1月15日/あいリレー福祉事業グループ年頭会(石岡研修道場晋山荘)

あいリレーグループの利用者さま、職員の皆様方が息災に一年を過ごせるよう、

そして、施設運営安全祈願と新規事業推進、事業繁栄をご祈願しました。

 

説法 今日は1月15日、昔は成人の日でした。このような節目に皆さんは何を思いますか?去年に比べて、今年は少しでも良くなりたい、と思いませんか。でももう少し掘り下げて考えてみると去年1年間自分はどう進歩したのか?何が変わったのか?何をしたのか?そのような事をよく考えてみる節目の日、と捉えてもよいのではないでしょうか。人は変わります。世の中の変化はとても激しい、時代が変わるということは人も変わる、年もとる、そのような変化の中で自分は去年と比べて今どうなのか?更には一昨年と比べて去年はどう違ったのか、何か進歩したことがあるのかな、と振り返ってみて下さい。

私も年を重ねてきた中で、仕事も時代に合ったものをと考え重ねてきました。ところが電話一つとっても今は昔と大きく違う。自動車電話が出た時にはとても驚いた。それまで電話ボックスを探さなければ電話できなかったのが、車の中から電話をかけられるようになった。ところがあっという間に携帯電話、スマホと進化。印刷もそうです。ワープロが登場、コピー機、ファックス…と、今はもっと便利になっていますね。ここ20年30年の出来事です。20年30年あっという間だ、と言いますが実は一年一年そして一日一日の繰り返しと積み重ねです。

皆さん、仕事のことを考えてみてください。利用者さんは毎日気持ちよく暮らしているのか?安全で安心して暮らしているのか?真剣に考えてみてください。汚れているところがあっても「まあいいや」、壊れているところがあっても「まあいいか」私には関係ない、と思って見過ごすのか、率先して仕事しようとするのか、気持ち一つで変わるのです。その気持ちの積み重ねが大事なのではないでしょうか?

先ほどお経を四本あげました。最初が方便品です。嘘も方便と言いますが、方便の中からも自分を救える道があるから信じて生きていきましょう、ということです。

次が「自我偈」と言い法華経で一番大事な部分です。お釈迦様は実在した人です。お釈迦様は「自分は遠い昔から生きている、そして死んだ後もずっと生きていて、いつも私たちのそばにいる」とおっしゃったのです。これは人の生き様を説いているのだと思います。私たちがこの世に存在するのはご先祖様がいるからです。七代遡ると128人のご先祖様がいる。一人っ子の方もいるでしょうが、私は5人の兄姉妹です。5人とも同じ親なのにそれぞれ性格が違うのはなぜだろうと私は考えました。七代遡って128人のご先祖様がいるのであれば、その中の誰かの性格が自分に出ているのではないか。128人のご先祖様の誰かの性格が私たち5人兄姉妹に出ているのではないか。仏教でご先祖様を大事にしよう、というのは、その128人の中の誰かが自分なのだから、兄弟も皆そこから来ているのだから大事にしようということではないでしょうか。

皆さんも過去においていろいろなつながりがあって、今ここにいる。そのつながりの中で仕事をしている、とするならば、本当に利用者さんのために仕事をしなければならない、何をすべきなのかを感じて考えて仕事しなければならないのではないでしょうか。

三番目のお経は「神力偈」と言い、お釈迦様が上行菩薩様をはじめとする菩薩様たちに、自分が亡くなった後は頼むよ、という話です。皆さんもこうして仏様から教えを授かっているのですから、自分の将来をしっかりと考えていかなければいけないのです。次に伝えて繋ぐことをしなければならないのです。

四番目のお経は「観音偈」です。観音様は三十三に変化して私達が困っているときに助けてくれるというお話です。ですから、困ったときは「助けて」と声に出してみるのです。周りにいる人がきっと助けてくれるはずです。そして、もし自分に力がある時は困っている人を助けてあげて下さい。力がなくてもそばにいるだけでも良いのです。そうやってお互いが助け合って仕事をしてください。そのためにも、まず健康でこの一年をお過ごしください。ありがとうございました。

(参拝者25名)

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