2025年3月17日,19日/春季彼岸法要会(あいリレー福祉事業グループつくば地区,石岡地区)
説法
今日から春のお彼岸です。彼岸は7日間ありますね。なぜ7日間なの?と思う人もいるでしょう。いろいろ説はありますが、私はこう思います。
一日は先祖供養の日です。お墓参りをしてご先祖様の供養をします。皆さんは今ここでご先祖様の供養をしましたね。
残りの6日は、私たちが生きているこの世界「此岸」からあちらの世界すなわち「彼岸」に行くための修行をするのです。私たちはおぎゃあと生まれて、この世界で生きています。生きることは大事なことです。でも、生きていれば罪も穢れもあります。それを少しでもなくし成仏するために菩薩の修行をするのです。ここにいらっしゃる千手観音さまも修行をしているのです。その修行には六つあり、六波羅蜜と言います。布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、知恵(ちえ)の六つです。
お彼岸の6日間は布施(ふせ)の修行、持戒(じかい)の修行、忍辱(にんにく)の修行、精進(しょうじん)の修行、の修行禅定(ぜんじょう)、知恵(ちえ)の修行をするのです。
私はその中でも布施の修行、特に和顔施(わかんせ)を大事にしていきたいと考えます。お世話になっている職員さんにも、テーブルで隣に座った方にもにこやかな笑顔で、「ありがとう」「おいしいね」「楽しいね」と声かけてみてください。きっと笑顔が返ってくると思います。その笑顔、その一言が修行なのです。
今日は皆さんと一緒にご先祖様の供養をさせて頂きました。こうやってご先祖様の供養をすることも修行です。
どうぞ、お彼岸の一週間、和顔施に勤めて日々お元気にお過ごしください。
今日はありがとうございました。(参加者 計331名)